恥ずかしながら、
僕は過去に3回ほど
C# に挫折してきました。
ゲーム開発を諦めたのは中学生の時、高校生の時、そして大学2年生の時。
Unity、特にcシャープは本当にムズイ。
バグとエラーしか起きない。
そして4度目の挑戦は
大学3年生の春でした。
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当時の僕はといえば
八王子の薄暗い6畳一間で、
ソファの手置きに頭を乗せ、スマホでYoutubeばかり見ている、ただの大学生。
コロナで遠隔授業になり、暇を持て余していました。
ある日の夜、
湿っぽく薄暗い部屋でデスクライトを灯して、
Google検索窓の下に表示されたブログ記事をダラダラ眺めていると、
ある興味深い記事を見つけました。
それが、「【Unity】BOLTで作るシューティングゲーム」という記事。
(当時、ビジュアルスクリプティングはBOLTという名称でした。)
ちょうど数ヶ月前にUnityに挫折していた僕は、
「なんだBOLTって?」「なんか便利なアセットなんかな?」
と興味を惹かれ、思わずクリックしていました。
記事の遷移先は、Udemyでした。
どうやらこれはUdemyで有料販売されている教材(今は販売されていない)で、
読んでみると、
「Unityで、一切C#️⃣を使わずにシューティングゲームが作れる」と書かれている。
「嘘だろ・・・。あの憎きC#️⃣を使わずにゲームが作れる!?」
商品画像を見てみると、なにやら四角と四角を線で繋いで、プログラミングしているようだ。
すげえ、これならコーディングがいらないのか!
しかもこの教材の中で、アプリビルドの方法まで解説してくれている!
スマホでテストプレイまでできるのか。いいな。
価格は35000円。
僕はこの金額を見た時、動機が激しくなり、立ったり座ったり、しばらく落ち着かなかったです。
35000円か・・・高いなこりゃ・・・。
大体のUdemyの教材は割り引かれてるのに、これだけ定価・・・。なんで・・・。
35000円。
金なし奨学金大学生にとって、決して安い金額ではない。
けど僕は、
このBOLTのシューティングゲームの教材に、
どうしようもなく魅了されていました。
コードを書かなくてもゲームが作れる。
これ以上に甘美な響きが、この世にあったのか。
「この知識は絶対に役に立つ、すぐに役に立たなくても、いつか必ず使うし、自己投資だ、自己投資。」
自分を洗脳するが如く説得して、ついに、分割払いで決済ボタンを押していました。
それからというもの、僕は狂ったようにビジュアルスクリプティングに没頭していました。
教材のシューティングゲームは3日ほどで形になり、今までのUnity教材とは比にならないほど簡単でした。
え・・・?C#️⃣使わないだけで、こんな簡単なんか。
コーディングによるエラーは一切ない。
なにより、組んだフローの内容がパッと見でわかりやすい。
ゴチャゴチャ書いた文字列より、よっぽど視覚的で理解しやすい。
なんだこれ・・・チートじゃん。
これプログラミングの教材あるあるだと思うんですが、
基本的に教材のゲームって、教材通りに作ると思うんです。
要は、「遊び」を入れられないんです。
バグったり教材通りに作れないのが怖いから。
神経質な人は、全く同じように作れないと
気が済まない、みたいな人もいると思うんです。
けど、ビジュアルスクリプティングは違う。
どこで何を行なっているかが明確なので、ビジュアルスクリプティングであれば色々遊びを入れられる。
日に日に上手くなっていくのが、面白くてしょうがない。
これは、いける。
教材のゲームだけじゃなくて。
「自作ゲームも作れそう。」
やばい、ワクワク止まんねえ。
シューティングゲームが完成して1週間後、僕は新しいプロジェクトを作成していました。
プロジェクト名は「Quiz Game 1」
クイズゲームを作る。
クイズゲームは教育系だから、流行り廃りもなく使われ続けるだろう。
テーマは、英単語。
僕は高校時代、英単語の暗記にこだわりを持っており、最高効率で暗記できるクイズゲームアプリを作りたかった。
熱中して遊べば遊ぶほど、英単語がスルスル暗記できる。
そんな夢のようなアプリを作ろう。
僕は鼻息を荒くして、プロジェクトのロードを5分ほど待っていました。
ここからが、地獄の始まりでした。
これがビジュアルスクリプティングの最大の弱点なのですが、
教材がないのです。
国内で流行ってなさすぎる。
教材がなければ、使うユニットが分からんではないか。
あんなに簡単に見えたビジュアルスクリプティングも、
基本を超えると、急に情報がなくなる。
日本語の記事はほとんどなく、海外のドキュメントばかり。
それでも、やりたいことはたくさんある。
・問題リストデータを管理したい
・ランダムに問題を主題できるようにしたいな
・正誤判定もしなきゃ。
・◯×のアイコンも表示したい。
・効果音も出したいし、BGMも流したい
しょうがない、一個一個検索しながらやるかー。
幸い英語であれば、いくつかわかりやすいドキュメントが落ちていました。
リストの使い方を英語で調べ、Google翻訳を通して、なんとか理解していく。
あとC#の教材であれば、日本語でも結構ある。
C#でどんな関数が使われているのか見て調べ、その名前でユニットを検索してみる。
そしたら意外とある。
試しに使ってみる。意外とうまくいく。
ランダムな数の生成も、リストの使い方などなど
最初に買った教材で学べなかったことが、少しずつできるようになっていく。
スピードは遅い。
とんでもなく遅い。
ただちょっとずつ成長していく。
この瞬間も、結構楽しかったなと、今となっては思います。
四苦八苦しながら、約3ヶ月。ずっと一人で戦っていました。
そして、、、
ようやく、クイズゲームアプリ
「はやおし単語」が、Androidでリリースされたのです。
それはもう、僕にとって人生初の、自分だけのアプリでした。
そこから立て続けにアプリをリリース。
2作目はオンラインゲーム「韻踏みオンライン」
3作目はツール「ランダムメロディメーカー」
4作目は保護団体からの依頼で作成したパズルゲーム「ねこぷよ」
まぁ僕の場合はマーケティングが下手くそで、ほぼダウンロードされなかったんですが笑
ということで、僕のゲーム開発録でした。
僕は今、決して金持ちじゃないです。ゲーム作って遊んで暮らしてるわけじゃない。
意外と普通のサラリーマン。
しかし、ゲーム開発ができえうようになるまでの道のりは、かなり深く知っています。
今日はこのぐらいで。
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